農業に関する情報を発信します
2019.3.19
こんにちは。みどりクラウドの研究開発を担当しているA.I.です。
環境モニタリングをリリースしてから多くのご要望をいただいていた環境制御ですが、
ようやく昨年末にリリースしました!
みどりモニタ(環境制御)のアプリから、窓の開閉・暖房機の設定などスケジュールの登録ができることや、緊急時には緊急開・緊急閉といった操作ができることが特徴です。
そこで、今回はこちらの開発の背景などについてお話したいと思います。
遠隔操作と聞くと、スマートフォンから「天窓を開く」、「天窓を閉じる」、「暖房をONにする」というのを想像するかもしれません。
スマートエアコンなどを自宅に導入している場合にはエアコンを出先からスマートフォンでONにするときは、ONのボタンをタップして操作しますよね。
今回みどりクラウドの遠隔制御では、基本的には直接操作としていません。
それは、ご存知のとおりですが、農作業は毎日の定常的な作業が多くあり、環境のコントロールは時刻や気温によって自動的に窓を開閉、暖房をOn/Offなどさせている場合が多くあります。
そう考えると、やはり遠隔から環境制御盤にスケジュール設定可能なものが理想と考えています。
さらに、やはり重要なのが農作業環境に耐えうる耐久性ですね。
環境制御機器が動作停止・・・、
今日はなぜか天窓が開かなかった・・・、
夜間の暖房が動かなかった・・・、
動作するタイミングに環境制御盤とクラウドが繋がらなかった・・・、
こんなことが1度でも発生してしまうと、あっと言う間に作物がダメになってしまいます。
そのため、やはり実績豊富、生産者様が安心して使える環境制御盤とみどりボックスが連携、という形が理想的です。
そこで、長年の実績と通信機能を兼ね備えた複合環境制御盤「ふくごう君」と連携をすることになりました。
さらに良いのは、「ふくごう君」自体もその他の複合環境制御盤より安価で導入しやすいのもポイントですね。
導入後のイメージはというと、
となります。
実際の画面も紹介したいと思います。
アプリで天窓1の様子を表示したときのものになります。
左側の軸が気温、下の軸が時刻を表示しており、オレンジ色の線が実際の気温の変動、緑色の線が設定されたスケジュールになります。
グラフの下には時刻、開き始めの気温、感度などを入力できる箇所です。ここで、「時間帯」、「開き始め」の温度下限値の設定、「感度」、どの程度開くかを設定する「開度」などを設定できます。
設定されている値をグラフで見ることができ、実際の気温変動も制御機器類のスケジュールもカンタンに確認できるようになっております。
スケジュール設定の下には、いざというときに緊急開閉可能なボタンを用意しました!
通常では遠隔で開閉するものではないので、本当に緊急で動かしたい場合です。
「急な北風で寒気が吹き込み、気温が下がってしまっている。」
「強風でハウスが傷んでしまわないか心配。」
「突然のゲリラ豪雨で遠隔から窓を閉めたい。」
本当にいざというときだけですが、この機能で緊急的に開閉をすることができます。
(お近くの場合は目視で動作を確認してください。)
さらには現在の制御機器の状態が、みどりモニタ上でも見られるようになったわけです。
気温などと併せて、制御機器の状態も確認したい、ということも多いかと思いますが、通常時はみどりモニタのみでハウスの全ての状態を確認可能。
季節の変わり目などで設定も変えたい、突発的に気温が高く、遠隔で制御機の動作を変更したい、という場合にはみどりモニタ(環境制御)アプリで対応という形も取れるようになります。
さて、今回はみどりモニタ(環境制御)の紹介をしましたが、いかがでしたでしょうか。
遠隔で監視するだけでなく、これからは制御機器も遠隔で!