2021年4月21日
株式会社セラク
株式会社セラク(東京都新宿区、代表取締役:宮崎 龍己、以下当社)は、当社が提供している農業ITプラットフォームサービス「みどりクラウド」において、株式会社村田製作所(京都府長岡京市、代表取締役社長:中島 規巨、以下村田製作所)と協業し、村田製作所が製造するセンサーユニットを搭載した高精度CO2濃度センサーの発売を開始することをお知らせいたします。
みどりクラウドにおいては、基本セットとして提供されているセンサーに加え、農作物の種類や必要な圃場環境データに応じて追加可能な別売りセンサーを提供していますが、今回の高精度CO2濃度センサーはこの追加センサーとして販売されるものです。
農業において生産性を高めるためには、光合成に利用されるCO2濃度を適正にコントロールすることが不可欠です。当社が提供する農業ITプラットフォーム「みどりクラウド」においては、サービス開始当初より広く農業分野で利用されていたCO2センサーユニットを活用しておりました。
一方、村田製作所では、2波長(測定用、リファレンス用)NDIR方式を利用した独自の検量線アルゴリズムと、独自の機構設計・自動校正機能を搭載することで長期安定性と高い測定精度を有し、かつメンテナンスフリーのCO2センサーユニットを開発し、2015年より各所で実績を積み上げてきております。
今回、両者の協業により「みどりクラウド」の追加センサーとして同センサーユニットを採用することで、「みどりクラウド」を用いて長期メンテナンスフリーかつ高精度なCO2濃度の計測が可能となります。
新発売のメンテナンスフリーCO2濃度センサー
自動的校正機能
自動校正実施タイミング |
・センサーが起動(通電)し動作が安定した時 ・前回の校正実施から約24時間経過した時 ・±5℃の温度変化が発生した場合 |
自動校正実施条件 |
・校正前の60秒間の温度変化が0.3℃以下 |
なお、みどりクラウドにおいては、CO2濃度センサーの他にも村田製作所が提供しているセンサーユニットを利用した製品の提供を検討しています。
今回の新たなセンサーの発売について、村田製作所は以下のようにコメントを寄せています。
■ 株式会社村田製作所
株式会社 村田製作所 機能デバイス事業部 事業部長 川島 誠 様
弊社(株式会社村田製作所)の測定精度が高く、高信頼性のセンサーにより、「みどりクラウド」のようにITを使った農業に拍車がかかり、農業のカン、コツが、デジタル化される事を期待しております。
■「みどりクラウド」について
「みどりクラウド」は、農業をデータ化することで、農業生産の可視化や省力化を実現し、さらに付加価値の高い食農バリューチェーンを構築することで、収益性の高い農業を実現する農業ITプラットフォームです。
圃場へ設置する農業IoTゲートウェイの「みどりボックス」、スマートフォンやパソコンで取得したデータを閲覧・分析する「みどりモニタ」、自動環境制御を行うオプションや、収集したデータを分析するサービスに加え、農作業計画・記録を手軽に行える農作業記録サービス「みどりノート」や、流通販売を支援する「みどりマーケット」、「営農支援アプリ」の企画・開発・運営を行っています。
■株式会社セラクについて
株式会社セラクは、IT技術教育(人材育成)によりビジネスを想像し、社会の発展に貢献するIT企業です。IoT/AI/サイバーセキュリティ/RPAなどの先進技術で企業のデジタル化を支援するデジタルトランスフォーメーション事業(DX事業)、企業のITインフラやITシステムを支えるシステムインテグレーション事業(SI事業)と、農業IoTサービス「みどりクラウド」を提供しています。
※この発表に関するセンサーについてのご質問などは、株式会社セラクまでお問い合わせください。